マクロビアン復興作業活動報告

2017年からの活動

2017年から始めたマクロビアンの復興は、この計画がどのように福島の復興に役に立つかについて様々な分野の人たちの意見を聞くことから始まりました。東京で2月に一度ほど数人の人たちとミーティングをほぼ1年間重ねて来たことが、私自身の計画に対する意思を固めつつ、その具体的な方法についても、多くの人の意見を聴く良い時間となりました。


●復興計画の相談に現地に集まってくれた友人たち

復興計画の相談に現地に集まってくれた友人たち

2018年度の作業内容

2年間ほどそんな会合を続け、2018年5月には、いよいよその具体的作業を前進すべく、地元いわき市に住む多彩な分野の方々数人に現地に集まってもらいこの施設の使い方についてディスカッションをしてもらいました。大方の意見は、この施設が復興するのであれば、是非自分たちが関わる個人、団体に活用してもらう場にしたいという意見をもらい、ほぼ、この会合が、マクロビアン復興の具体的な作業をスタートする機会になったと感じています。


●心理療法士の海老名さんが呼びかけて集まってくれたいわきの皆さん

心理療法士の海老名さんが呼びかけて集まってくれたいわきの皆さん

(A)2019年度の活動報告

ほぼ8年間、建物内部の整理と掃除は夫婦で続けてきましたので、全く問題なく使えるように維持できていましたが、いかんせん、震災後8年経た施設は、震災の前年にほぼ大半をリフォームしていたにもかかわらず、屋根や外壁のペンキの塗り替え、浄化槽や井戸などのメンテナンスが必要でした。

また、何よりも、この大自然の環境では、8年間に驚くほど敷地内の樹木が大木に成長していて、かつては広く見えた空が大木に覆われて見えづらくなり、風通しても悪くなってしまっていました。この場の復興には、まず、この敷地内の整備が最初であることを確認。いよいよ草刈りや木の伐採に取り掛かることを決めました。8月に入り知人、友人の数人が作業に加わってくれることになりました。心強いことに、こうした作業経験もいて、率先して草刈りや木の伐採作業を黙々と進めてくれました。


●茨城に住む税理士の宮下さん、草刈りもお見事な腕前でした!

心理療法士の海老名さんが呼びかけて集まってくれたいわきの皆さん

●神戸の助っ人マン岡田さんは、慣れた手つきで木の整理をしてくれました。

神戸の助っ人マン岡田さんは、慣れた手つきで木の整理をしてくれました。

(B)慣れない作業を楽しんでくれました

大抵の人は都会に住んでいますので、こうした大自然の中での作業は体験がありません。しかし、そんな作業を思いの外楽しんでもらえたのはとても嬉しいことでした。どうやら女性にとっても新鮮な体験であったようです。


茨城の筑波から来てくれた佐藤さん、澤田さんのカップル

茨城の筑波から来てくれた佐藤さん、澤田さんのカップル

茨城の筑波から来てくれた佐藤さん、澤田さんのカップル

(C)覚悟を決めて池の周囲の大木を伐採

また、年内最後の作業として取り組んだのが、成長した池の周りの大木を伐採することでした。チェンソーを使うことは慣れている私にとっても十数メートルの大木の伐採は、慎重を要する難しい作業です。周りの建物に被害が及ばないよう時間をかけて段取りを考え、地響きと共に狙い通りの方向に倒れてくれた時には、緊張感から解放された達成感を多いに感じました。

十数メートルの大木の伐採は、慎重を要する難しい作業

栃木に住む原田さんご一家との久々の再会

こうした一連の作業の中で特に嬉しかったことは、子供時代に合宿などできていたお子さんが立派な大人になって今回、ご家族一同で来られたことでした。
かつてマクロビアンでは、子供達をこの大自然の中で遊びながら、良い食事を体験してもらい、子育てについて共に学び合う集いを度々やっていました。夏には、池に手作りの筏を作り、泳いだり、筏に乗って何時間も夢中になって遊ぶ子供達の姿を見ることが、とても嬉しいことでもありました。時には、本物の沢を使った流しそうめんや、スイカ割り、野外の映画などの企画も、大人も一緒に楽しめるものとして人気でした。食について学ぶ大人のセミナーとは違い、別な意味で、子供達にとってもこのマクロビアンは、彼らの「命のふるさと」と呼ばれていました。

そんな思い出を持つ子供の一人であった原田さんが、立派な大人になって、再び、このマクロビアンに来てくれて、復興作業も手伝ってくれたことは、私たちも大いに感激しました。彼らとは、ほぼ二十年ぶりの感動の再会でした。


●栃木から来られた原田さんご家族

栃木から来られた原田さんご家族

2019年最初の作業は、4月15日に無事終了しました!

いよいよ復興、再建を始める年を迎えてやらねばならなかった作業が、施設のリフォームの開始でした。建物の構造を大きく修繕しなければならない部分はないのですが、度重なる地震等で建具の開け閉めがきつくなってしまった部分があったりベランダの屋根が水漏れするようになっていて張り替えが必要であったり。どうしてもプロの手が必要でした。そんな中、現在居住している京都で出会った若い大工さんが、話を聞いてぜひマクロビアンを見てみたいということで、我々に同行して作業をボランティアしてくれることになったのです。

この応援は、実際的にも、気持ちの上でも、何よりも大きな後押しでした。管理棟となる母屋、そして、宿泊棟となるセミナーハウスではなくてはならない復旧作業で、それを、ボランティアで一週間もやってくれるというのですから、まさに天からの贈り物。本当に有難いことでした。


●管理棟となる母屋ベランダの屋根の張り替え

管理棟となる母屋ベランダの屋根の張り替え

●基礎を修正してセミナーハウスの建具がすっかりスムースに!

基礎を修正してセミナーハウスの建具がすっかりスムースに!

●書斎の縁台もすっかり新しくしてくれました!

書斎の縁台もすっかり新しくしてくれました!


どれもこれもプロの手で見事に直してくれて、まさに以前のマクロビアンが、一箇所ずつ息を吹き返して行く様に感じられました。何よりも彼のそんな優しい心意気が嬉しく、そして、本当に心強く思ったものです。


●大工の吉野さんには、心から感謝です!

大工の吉野さんには、心から感謝です!

今後予定の作業について

マクロビアンの復興オープンは、今年の夏、8月1日を予定しています。 今月の末から始まる連休の時に、この施設全体を管理、維持、運営してくれるいわきの若い家族が、母屋の管理棟に引越しします。5月下旬には、再度私が行き、業者に依頼するセミナーハウスのペンキの塗り替えや浄化槽や井戸等のメンテナンスの依頼や、食卓、食器棚、寝具等の調達も進める予定です。これらの作業に関連して、皆さんの支援が必要な時には、声をかけさせていただきますので、是非、思い出のマクロビアンに来て下さい。よろしくお願いします。

マクロビアンの復興は、すでに多くの方々の支援で進んでいます。

復興再開を決めてからすでに二年が経ちました。決意を固めるまでに相談に乗ってくれた人たち、そして、動き出し始めてから色々な意見を言ってくれた人、その後の具体的な作業に関わってくれた人、今回、クラウドファンディングで、支援者となってくれた人、すでにかれこれ50人以上になります。とても心強く有難いことです。ぜひ、彼らの意思を裏切らないように、今後も無事、目的の再開と活動が始まるように尽力していきたいと考えています。

私が今後すっかりいわきに戻り、この復興活動に日々関わることは出来ませんが、可能な限り、福島の復興のために思いを持つ人たちと縁を作り、そうした人たちがこのマクロビアンを有効に活用できるようにすることが、私の今後の夢であり、最大の願いです。

そんな思いが、きっと、これまでのマクロビアンを、かつての一個人としての事業から、多くの人と手を携えて進める活動となり、少しでも食を通して人々の健康づくりのために役に立てたらと心から願っています。そんな復興プロジェクトの意義と役割は、こうして多くの人たちの支援の姿からすでに始まっていることを痛感します。皆さんに心から感謝!また、報告をさせてもらいます。



2019年4月18日 橋本宙八




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